2013年1月23日水曜日

キス仕掛を作ろう ③枝スを出すチチ輪編

前回までで仕掛糸に二本撚り部分ができた。次は枝バリを付けるチチ輪を作ろう。それもヨリチチ輪で。
枝スは本線に直結してしまえば簡単なのだが、キス釣りのように枝バリ・枝スの傷みが激しい釣りでは直結は向いてない。
チチ輪から枝スを出しておき、ここから先が傷んだら、枝バリ・枝スだけ交換できるようにしておくべきだ。
そうしないと時間と資源と金の無駄。ではチチ輪を仕掛の途中にどうやって作るのか?よく見てね。RIMG3583  RIMG3584
まず二本撚りを4cmぐらい作って左手で持つ。やり方は前回「②絡み防止の二本撚り編」をご参照。
次に、右手で持っている糸を手前からループを作って左手の保持ポジションに沿える。
同時に左手で持っている糸は右手方向に押し出してふくらみを作る。交差点を左手指で重ねて持つ。
左手指の保持している輪の直径は3cmぐらいがいいだろう。
ここからが説明するのも実際にやるのも難しいのだが、辛抱して理解してほしい。この仕掛の最大のポイントだから。RIMG3585 RIMG3586
まず左手指の保持位置から4cm離れた場所を右手指でつまむ。右手指を左手側に押してU字型を作る。
そのU字を、U字頂点が輪の中央に来るようにして輪の向こう側から添える。
U字型を崩さないまま輪の下辺に巻き付けていく。向こうからこっち回りに3回転、輪をくぐらせ左手指で保持する。
RIMG3587RIMG3589 
この保持した状態を理解するために、マジックテープに貼り付けてみた。左右から来る仕掛糸の真ん中に輪がある。
その輪の上辺に撚りチチ輪があり、下辺にU字が3回巻き付けられている。わかるかな?
次に、撚りチチ輪先端をU字に通す。手前・向こう、どちらから通してもよい。そして左右から仕掛糸をゆっくり引き締める。
僕はこの時、撚りチチ輪の先端を唇で咥えている。但し口は回転を防止するだけで、引っ張ってはいけない。RIMG3593 RIMG3596
こうすると、撚りチチ輪の根元にブラッドノットと同じ原理で結び目ができる。あのナイロン同士結束で最強の結び方だ。
次回は④両端の処理編。今回③ができたあなたにとっては屁のようなものだけどねw
連載全体構成は:
①ハリ編
②絡み防止の二本撚り編

③枝スを出すチチワ編 ←ここが山場だw
④両端の処理・完成編
⑤動画編

3 件のコメント:

  1. そうかー、そうやって作るのかー。
    何時もは単なるチチワのエダスをビニールパイプで補強していたけど、こうやると撚り糸のチチワエダスができるのね。
    参考になりました。

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  2. tokuhainさん、そーなんですよ。小西和人さんの「投げ釣り・全」(1968)に出ていたと思います。
    2本のうち一方でU字を作ってもう一方を巻くなんて、素人のできる発想ではありません。

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  3. むずかしいです。今度実演願います。

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