2017年12月11日月曜日

ウムコマースの深場を攻める

釣りが初めてのFJさんとウムコマースから出船した。船頭嫁ルネットと末っ子のマシューも同船だ。つまり貸切同然。船頭モルネが「どこにいく?昨日は南でイングリッシュマンとトマト(アザハタ)が良く釣れたぞ」っと訊いてきたが、微風凪の好条件に貸切とくれば深場しか無いでしょ。「北。ディープライン!」とお願いしてボートは沖へ沖へと向かった。釣り初めてのFJさんにいききなり110mはきついかなと思ったが、緩い潮と細い糸に助けられ彼は難なく底を取ることができた。あとは並んで「僕のやる通りやって」とスロージギングの巻きを見せただけ。FJさんはすぐにボート一番乗りのキレンコを釣って超ご機嫌。アタリは少ないが、めったに来られない場所であること、一発大物が来る可能性があることをFJさんに説明し、集中力を保ってもらおうとした。それは杞憂だった。

「重くて動かないんですけど」と首をかしげるFJさんの竿を受け取って巻こうとするとドドーンと引いた。「コレ魚!デカイ!」と竿を返却して巻かせる。糸を出されたりしながら徐々にリフトしてきたが、スルッと軽くなった。痛恨の大型バラシ。仕掛けをあげてみるとボロボロになったキレンコが付いていた。大型魚はキレンコを咥えていただけで針には掛かっていなかったのだ。次の瞬間、ルネットの竿先が海に突き刺さった。船頭モルネが交代してギアもドラグも無い1:1片軸受のスカボロリールを巻き上げる。110mの海底から現れたのは何とレッドスティーンブラス90cm。絶滅危惧種として長い間にわたり完全禁漁となっていた種類だ。モルネでさえ初めて釣ったという。モルネは「最初にFJに食って、食いそこなったのでルネットに食ったんだ。間違いないよw」と笑った。現在レッドスティーンブラスは季節限定で60cm以上1日匹のみ漁獲が許されている。

それまでキレンコを釣って喜んでいた僕も大物登場に居俄然気合が入り、海底のジグをクイクイッと踊らせる。来た~!アタリは強かったがあまり暴れないハタの引き。大きな円を描いて浮いたのはイヤゴハタ69cm・5.7kg。ディープラインはいいねえ。

その後ボートは水深80mラインに移動。フォールでキメジが釣れたり、掛け損なったハタを誘いまくって食わせたりと楽しい釣りが続いた。FJさんは船酔いと復活を繰り返していたが何とか釣りを楽しめた模様。末っ子のマシューが息を切らせてスリンガーを釣ったのが可愛かった。釣った魚でフィッシュ&チップスを食いに行こう!と帰途に就いたはいいが、買ったばかりのエンジンが片方壊れて船頭しょんぼり。ハイシーズンに間に合うよう早く修理してね。

フィッシュ&チップスは「まだ泳いでるぜ」と言われるほど新鮮で極上の味。持ち帰った魚のうちイヤゴハタは脂がたっぷり乗ってほっぺた落ちた。日本で買ったら1匹2万円ぐらいするの納得だね。さぁ、ディープライン専用ロッドが欲しくなってきたぞ!
place : Umkomaas, KZN, RSA

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